風に舞う
山本周五郎の青ベカ物語に
ーーー引用ーーー
棚雲のふちを染めていた眩しいほどの金色は、華やかな紅炎から牡丹色に変り、やがて紫色になると、中天に一つはなれた雲が、残照を一点に集めるかのように、いっとき明るい橙色に輝いたが、それも見るまに褪せて、鼠色にかすみながらはがね色に澄みあがった空へ溶けこんでいった。
ーーー引用終わりーーー
この情景描写は全く同じではないが他の作品でも度々出て来る
物語の進行には直接関わってないが筆者(神の視点)考えが黙示されている
人生にはひとつかふたつぐらい
どうしても叶えたい目標がある。
それは良いのだけれど
それが無いか、或いは見失ってしまうと
其れ迄の功績がどんなに立派であった
としても・・・人生は風に舞う木の葉
の様に🍃残照すら消えてゆく
人の言う事など
目的に向かって邁進している時は
気にする必要はない
しかし
その目標が自分の人生に
どんなに大事か、分からない歳ではない
人々は其れを
眺め、心の中で嘲笑し、記憶が薄れて
ゆくに任せる。